週刊朝日さんから取材を受けました。
痴漢や盗撮、病的窃盗や病的賭博は「行為依存症」とカテゴリーされるのですが、これは平易に言えば「レッツ・チャレンジ病」と表現できます。人は「ビギナーズラック」を体験すると、その当該行為(触る・撮る・盗る・賭ける)に対し「脳が興奮」を覚えるようになります。(脳科学風に言うと、ドパミンの回路ができます。)多くの人は、ギャンブル依存症の人は「お金を当てることで脳を興奮させている」と考えますが、実際は「お金を賭ける」ことで興奮させているのです。ギャンブル依存症の患者さんは、自身がギャンブルに没入する理由として「スリル」という言葉をよく使います。しかし、純粋なスリルを求めるなら「お金」を使わなくとも様々な手段で味わえるはずです。そうではなく、ギャンブル依存症とは「アルコールに依存した人がより濃度の濃いお酒を求める」ように「より賭けてはならないお金を賭けたくなる」疾患なのです。
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