素直・正直・誠実 の違いについて教えてください。
今日はこんな質問を受けました。
素直
他者の意見に耳をかせる度量であり、
自身の価値観を疑う謙虚さが土台です。
正直
自身の本音を相手に伝える態度であり、
自己に対する正確な理解力が土台です。
誠実
私利私欲に負けず、言行一致を継続する様であり、
他者の気持ちや立場への想像力が土台です。
では「素直・正直・誠実」を高めるにはどうしたら良いのか。
おそらくその答えは、全力で自己を見つめ、
その上で常に自分自身を疑い続けることなのです。
人は、こうした自己批判と向上心とが伴うと、
他者の助言を素直に受け入れ、
自己の状態を正直に表現し、
自身の至らなさを埋めるべく誠実となれるのです。
一方、安易に自己を眺める人に限って、
「どうせ自分なんて」
「自信がなくて困ってます」
などと口にし、自己批判しているふりをします。
しかし、それらは自身をも欺く演技です。
そのため彼らはいつだって、
やれない理由を語り(素直の欠如)、
自己を嘘で塗り固め(正直の欠如)、
平気で人を利用するのです(誠実の欠如)。
当人たちの自覚は様々ですが、
「自分には自信がありません」
と絶対的な自信を持って語るその心は、
素直・正直・誠実とは対極の位置に存在し、
自身が変化や成長することを強く拒むのです。
プラセボのレシピ:第426話
当院はカウンセリング治療を大切にするメンタルクリニックです。
休職中の方の復職支援、依存症(ギャンブル依存症 性依存症 クレプトマニア 薬物依存症)、発達障害やADHDの専門治療を保険診療にて行っています。
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