プラセボのレシピ

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ほぼ日更新 アルコール依存症治療における覚書 7

2021年09月11日 · コメント(0) · 依存症

第七講 治療について考える

患者のなかにはいつだって

「やめたい自分」と「飲みたい自分」

が存在する。

そのため,たとえ何年断酒が続いても,当人の「断酒意志:飲酒意志」は「10:0」なのではなく,

「6:4」や「5.1:4.9」といった状態と言える。

そして,この断酒意志と飲酒意志は互いにシーソーのように連動するとは限らないため,

「12:11」や「2:1」といった表現が適切なときもあるだろう。

「6:4」といった形で断酒していた患者が,職場で酷いパワハラにあったなら,

飲酒意志だけが上がり「6:7」となりスリップするかもしれないし,

財布を落とした際には,

身銭が戻ってくるまでは「6:1」と大幅に飲酒意志のみ下がるかもしれない。

そのため本症の治療は,意識下にある「断酒意志」と「飲酒意志」の各々に,

別々にアプローチすることが有効となる.

(精神神経学雑誌 123: 500-505, 2021)

プラセボのレシピ:第421話

東京都豊島区の心療内科・精神科:ライフサポートクリニック

当院はカウンセリング治療を大切にするメンタルクリニックです。

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