プラセボのレシピ

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ほぼ日更新 アルコール依存症治療における覚書 5

2021年09月09日 · コメント(0) · 依存症

第五講 なぜ患者は嘘をつくのか

「この人は本当に嘘つきです」

「私はこれまで何度も騙されました」

主治医の前で,このように患者を非難する家族は少なくない。

もちろん,家族が憤慨する気持ちもよくわかる。

しかしその際,

「では本人が,正直に飲酒の事実を述べたならどうですか」

と尋ねたなら,

「もちろん怒ります」

と家族は答えるのだ。

つまり,患者もつきたくて嘘をついているのではなく,

「本当のことを言うと叱られる」構造から,

嘘をつかざるをえないのである。

それゆえこうした場面では

「この疾患は複数の再飲酒(スリップ)を経て回復へ向かう」

「スリップの事実を話しても怒られなければ,患者は嘘をつく必要がない」

という実態を家族に伝えておくことは大切となる。

しかし,残念ながら,積年の苦労や恨みからか

「それでも嘘をついたのは事実」

と,なかなか理解を得られないケースもあるため著者は次のような説明も行っている。

(精神神経学雑誌 123: 500-505, 2021)

プラセボのレシピ:第419話

東京都豊島区の心療内科・精神科:ライフサポートクリニック

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