プラセボのレシピ

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ほぼ日更新 「性依存症」教育講演 ㉑

2020年03月17日 · コメント(0) · 依存症

もちろん、ビギナーズラックを当てたからといって全ての方が依存症になるわけではありません。

しかし、「悲惨な体験」を被ることでPTSDを発症され、長期間にわたりその記憶に苦しめられる方がいる様に、

突然「大当たり」を体験することで、ギャンブル依存症を発症してしまい、「お金を賭ける」という行為に執拗に囚われてしまう方がいるのです。

恥ずかしながら私自身、精神科医になってしばらくの間は「行為依存症」という病気の存在すら知りませんでした。

しかし、よくよく考えてみると、実はこれとよく似た現象は、私たちの身の回りでも起きているのです。

「昔は〇〇が嫌いだったけど、××をきっかけに〇〇が大好きになった」なんて話はその典型で、

「キュウリが大の苦手で、匂いすら耐えられない」

なんて方が、たまたま棒棒鶏(バンバンジー)を食べ

「美味しい!」

と感じると、その後は棒棒鶏はもちろん、キュウリという野菜自体をも「美味しい」と感じるようになったり、

「サザンオールスターズの良さが分からない」

なんて方が、同僚がカラオケでサザンを歌った際に

「あれ、この曲すごくいい!」

と感じると「それを機にサザンが好きになってしまった」といった話はいたる所にあるはずです。

ネガティブな価値観が突然ポジティブな方向へと大きく揺れ動かされると、脳内に消去することが困難な「依存症回路」なるものが形成されてしまうのです。

「どんな人がギャンブル依存症になりやすいのですか」

という質問をよく受けるのですが、この理屈で言うと

「まさか自分が当たりっこない」

という思いが強い人ほどリスクは高そうですし、事実、診察をしていても、それはその通りなのです。

(次回へ続く)

プラセボのレシピ:第404話

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