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ほぼ日更新 「性依存症」教育講演 ⑫

2020年02月03日 · コメント(0) · 依存症

依存症の再発について

「再発」についても話をしてみたいのですが、例えばアルコール依存症の世界では「もう20年、お酒を飲んでいない」という患者さんはたくさんいらっしゃいます。

しかし、そんな方が娘の結婚式などで「今日だけは特別」と言って飲んだらどうなるでしょうか。

本人はもちろん、家族だってお酒を20年も断てってきた実績から

「1回、飲んだところで、また次の日から断酒を再開すればいいじゃないか」

と考えるわけです。

しかし、残念ながらその後、大変なことが起きてしまうのです。

なぜならドーパミンには「耐性」に加えて、「感作」という特性があるからです。

これは、

「長らくお酒を断っていたアルコール依存症の人がお酒を摂取すると、大量のドーパミンが脳内に分泌されてしまう」

という特性で、つまり患者さんはとてつもない快楽を得てしまうのです。

これは、私たちが「10年ぶりにお寿司を食べた」なんて場面をイメージすると分かりやすいかもしれません。

すると、患者さんの中では意識というより無意識のレベルで

「せめてもう1回、あの感動を」

となり、必ずお酒に手が伸びてしまうのです。

しかし、飲んだところで期待していたレベルの感動はもう味わえません。

なぜなら「感作」は一度きりだからです。

つまり期待していた幸せが空振るわけです。

ただし、当の本人はそんな理屈を知るよしもないため、

「もう少しだけ」「もう一日だけ」

となり、そこに耐性もあいまって、あっという間に「朝からお酒が止まらない」「お酒のことで、毎日家族と喧嘩する」生活に戻ってしまうのです。

プラセボのレシピ:第396話

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