プラセボのレシピ

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ほぼ日更新 「性依存症」教育講演 ⑪

2020年01月31日 · コメント(0) · 依存症

否認について(その2)

「タバコが美味しい」と答える方が、なぜ「否認」と言い切れるのか。

それは、喫煙している方に、

「初めてタバコを吸った時から『美味しい』と感じていたのですか」

と尋ねたなら、誰もが「いいえ」と答えるからです。

喫煙者がタバコを「美味しい」と感じる理由は「味や香り」ではなく、「吸うとドーパミンが分泌されるから」に過ぎないのです。

しかし、吸い始めた当初は、頭痛や吐き気、めまいといったタバコの副作用が出るため、「美味しくない」とか、「なぜ大人はこんなものを」と感じるのです。

しかし、吸い続けていくうちに、人はこうした身体的な副作用に慣れるため、「最近味が分かってきた」などと感じるようになるのです。

加えて、そこにドーパミンの「耐性」が加わることで、誰もがより「重い銘柄」「たくさんの本数」を求めるようになるのです。

コーヒーだって同様です。初めてコーヒーを飲んだ際に「ブラックが一番美味しい」なんて感じる人はいませんよね。

それこそ初めは、クリームや砂糖なんかをたっぷり入れて副作用を誤魔化しながら飲むわけです。

しかし、飲み続けることで副作用を感じなくなると、「砂糖ぬきで」とか「ブラックで」となり、中には離脱症状を回避するため「美味しくないけど、一日に何杯も飲む」といった方までいるのです。

物質依存症の原因について、医療職者でも、患者さんの性格や心の弱さ、つまり「依存体質」などと考えている方が少なくありません。

しかし、お酒でも薬物でも一定以上の「量 × 時間」で誰もが依存するわけですから、やはり物質依存症の根本の原因は「依存物質の存在」なのです。

そして、依存症になってしまったが最後、自力で克服することは極めて難しいのです。

次回は、「再発」について説明をしていきます。

プラセボのレシピ:第395話

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