プラセボのレシピ

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ほぼ日更新 「性依存症」教育講演 ⑤

2020年01月21日 · コメント(0) · 依存症

入院後、患者さんに訪れる「二つのパターン」とは何か。

一つ目は、「入院をすると患者さんの飲酒欲求は消失する」という現象によって引き起こされます。

患者さんは自分の置かれた状況が「飲めない」と確信したならば、「飲みたい」という渇望が消失するのです。

(お酒が好きな方の多くが、平日は夜まで「飲みたい」という感情が出ないのに、休日は昼間から飲みたくなる心理も同様です)


すると、何が起きるのか。

患者さんは、「もう、お酒は飲みたいと思わないので退院させて欲しい」となり、強制入院したにも関わらず、治療を拒否してしまうのです。

また、仮に治療を拒否をしなかったとしても、病態が安定し入院中の外出や外泊の許可が降りると、

院外の「お酒が飲める」環境に置かれるやいなや、患者さんはコンビニの駐車場で酔いつぶれたり、病棟にお酒を持ち込んだりしてしまい、

「治す気がない方は診られません」と、今度は強制退院させられてしまうのです。

結局、どちらのパターンにせよ、主治医ともぶつかり病院にいられなくなり、お見舞いに来たご家族からも見放されてしまうのです。


これは、本当に怖い話です。

なぜなら患者さんは、依存症の症状のために強制入院となり、依存症の症状により強制退院させられてしまうからです。

そして、これは作り話でもなんでもなく、アルコール依存症の方に往々にして起こる未来なのです。


このような実例をあげながら治療へ導くのが、動機づけ面接です。

痴漢や盗撮を続けてきた患者さんに対しても、こうした「依存症の方に必ず起こる未来」をリアリティーを持って伝えることで、治療へと導くのです。

(次回に続く)

プラセボのレシピ:第389話

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