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いい子をやめれば幸せになれる 第3話

2018年06月04日 · コメント(0) · 人生, 恋愛, 深層心理

信念はどのようにして強化されていくのか

アサミさんは20代の女性患者ですが、いつも露出度の高い服装でクリニックを受診していました。もう何年も恋愛のことで悩んでいて、アサミさんはたびたび私に、「結局、男は体が目当てなんです」と話しました。

つまり、これがアサミさんの「男性に対する信念」なのです。

シゲルさんは50代の男性患者で、建築会社の社長さんなのですが、いつもブランドものの派手なシャツを着て、高価な時計を身につけていました。

シゲルさんの趣味は週末にキャバクラへ通うことだったのですが、しばしば私に「結局、女なんてお金が目当てなんですよ」と話しました。

これもシゲルさんの「女性に対する信念」です。

この2つの事例からどのようなことが見えてくるでしょうか。

もちろん、世の中のすべての男性が体目当てではありませんし、世の中のすべての女性がお金目当てでもありません。むしろ、そうした目的で異性にアプローチする人がどれほどいるのか、私は疑問を抱いています。

ではなぜアサミさんがそうした信念を持ち続けていたのかというと、彼女の服装がそういう男性ばかりを引き寄せているからです。

露出度の高い服装で街を歩いていれば、体目当ての男性が声をかけてくるのは容易に想像ができます。

シゲルさんの場合も同様です。高価な服装や装飾品が、お金目当ての女性を引き寄せていた、あるいはシゲルさんの行動が一般の女性をお金目当ての女性へと変身させていたのです。

しかし、2人ともこうした現実に気がつくことはなく、同じことを繰り返していく結果、異性に対する独自の信念をますます強化していくのです。

仮に私がその点を指摘したとしても、私の考えを受け入れてはくれません。

なぜでしょうか。

それは2人とも「自分は体やお金をアピールしないと異性の興味をひくことはできない」というベースとなる信念を持っているからです。

もちろんこれは2人が持つ信念にすぎず、客観的な事実ではありません。

しかしこうした「自分は体やお金をアピールしなければ、……」という信念に従って2人が行動した結果、「異性は体やお金が目的である」という信念が生まれ、強化されていったのです。

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