プラセボのレシピ

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アルコール依存症 ①

2018年04月27日 · コメント(0) · 依存症

精神科医が最も治療困難な疾患の一つに、アルコール依存症がある。

この疾患は「物質依存症」とカテゴライズされており、一定期間、一定量の飲酒行動を継続すると、誰もがかかりうる。

そして、かかったが最後「分かっちゃいるけど、やめられない」という症状が一生涯続いてしまうのである。

この疾患は、端から見ると「意志が弱い人がなる」と思われがちだが、それは完全なる誤解と言える。意志はもちろん本人の人格や知性も無関係であり、だからこそ医師は疾患や病気と呼ぶのである。

物理的なダメージが脳に蓄積すると人がパンチドランカーに陥るのと同様に、アルコールのダメージが脳に蓄積すると人はアルコール依存症となってしまう。

「お酒さえ飲まなければ本当にいい人なのに」と周囲が話すような人であっても、アルコールに関してのみ「飲まない」という行動を「病気の症状として」とれなくなってしまうのである。

繰り返しになるが、アルコール依存症は疾患である。つまり、アルコール依存症の人に「ダメな人」とか「意志が弱い」と言うのは、高熱で寝込んでいる人に「さぼってないで、仕事に行け」というくらいナンセンスなのである。

では、そんな恐ろしい疾患に対して私達ができることは何かというと、答えは正しい知識を学び、自分でかかるのを予防することなのである。

② へ続く。

プラセボのレシピ:第338話

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