プラセボのレシピ

プラセボのレシピ header image 2

「ストーカー」の心理について

2018年03月13日 · コメント(2) · 深層心理

執拗(しつよう)なまでに、特定の異性に執着してしまう人がいる。

こうした人は相手から嫌われていることを自覚しつつも、待ち伏せしたり、中傷するメールを送りつけたり、挙げ句の果てには殺人まで引き起こすこともある。

はたから見ると、まるで彼は「嫌われている相手からさらに嫌われようとしている」ようにしか見えないのである。

今日は、こうしたいわゆる「ストーカーの心理」について考えてみたい。

なぜ、彼は大好きであろうはずの相手にこうした行為を繰り返すのか。

信じがたい話かもしれないが、こうした人物に「なぜそんな事をするのか」と問いかけたとしても「分かりません」としか答えは返ってこない。

ストーカー行為を繰り返した挙げ句、「患者」として病院に連れてこられた人物と向き合っても、その答えが彼の口から語られることはないのである。

しかし、何度もそうした人物と向き合っていると少しずつではあるが見えてくるものもある。

おそらく自分でも気づいていないのだが、彼は「素の自分」が相手に受け入れて貰えていない現実に耐えられないのである。

そこで彼はあえて相手が望まない行動を取ることで、「相手に受け入れられない自分」に積極的になろうとするのである。

「素の自分」を相手に否定されることは耐えがたいが、自ら進んで相手に否定されるよう「作った自分」が否定されたのであれば、それは自らすすんでとった行動なので、彼は自分の心の平穏をなんとか保つことができる。

こうして、彼は「受動的な嫌われ」から「能動的な嫌われ」へと自分の置かれた状況を変換しているのである。

待ち伏せ、つきまとい、誹謗、中傷……

やはり、彼のこうした行動は「好きな相手を手に入れるため」ではなく、好きな相手から嫌われるため」になされていたのである。

こうして彼はますます相手から拒絶され、結果「作らなければならない自分」も自ずとその凶暴性を増していく。

そして、とうとう彼は最悪のシナリオを描かざるえないところまで、自分で自分を追い詰めてしまうのである。

タグ :

コメント(2)

  • ちびハム

    一線を越えてしまう困ったストーカーの動機として、今まで調べた中で一番しっくりくる心理分析でした。

  • yuking

    ちびハムさま
    コメント、ありがとうございます。
    励みになります。