プラセボのレシピ

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自分の人生と本気で向き合う

2014年10月17日 · コメント(2) · 人生

「ちょっと相談に乗って頂けませんか」

こう言われて話を聞くと、実は「相談」ではなく「愚痴」だった。

こんなケースは誰しも経験があるのではないでしょうか。

困ったことに、こうした人というのは「自分が愚痴を言っている」という自覚がないようです。

では、一体、愚痴と相談の違いはどこにあるのか?

今日はこのことについて考えてみたいと思います。

実は、この二つの違いは

相談の内容が具体的であるかどうか

この一点につきるのです。

例えば、

・時間がなくて大変です。

・忙しくて○○する時間がありません。

これでは愚痴なのです。しかし、

・あと30分、仕事を早く切り上げるにはどうしたらいいでしょうか

・週に2回、1回40分の運動する時間を持ちたいのですが、いい方法はありませんか

こうなると、これは相談になるのです。

同様に、

・上司の頭が固くて困っています

これでは愚痴ですが

・(頭の固い)上司にこの企画を通すには、どうアプローチしたらいいでしょうか

これなら相談になるのです。

「なかなか思い通りに人生がいきません」

仕事柄こうした悩みを話す方の相談にのると、いつだってその内容は極めて抽象的なのです。

・もっとお金が欲しいです

・もっと楽な仕事に就きたいです

・どうしたら幸せになれますか

これでは永遠に、自分でも他人でも、その問題を解決できないのです。

そうではなく、例えばお金の問題なら、

「あと月に3万円、手取りを増やすにはどうしたらいいでしょうか」

このようにより具体的に落とし込んでいくのです。

すると、もし自営業の人であるならば

・どんな人(客層)から、一人当たり、あとどの位貰えばいいのか

サラリーマンのケースでは、

・会社の売上げを、自分が毎月、あといくら上げれば社長に交渉できるのか

・週末の副業で、そのくらい稼いでいる人は何をしているのか

こうした考えに繋がっていくのです。

「あと月に10万円、手取りを……」

という質問なら

・労働時間を倍にして、夜の仕事も始める

・現在抱えているお客さんを連れて、独立する計画を立てる

こうした方向性が見えてくるのです。

自分の悩みを徹底的に具体化させること

これこそが、人に何か相談をする際には最も大切なことであり、

また、こうした姿勢こそが、自分の人生と本気で向き合うことなのでは

と、僕は考えているのです。

 プラセボのレシピ : 精神科医 山下悠毅

 

 

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コメント(2)

  • 立石

    診察室に入るような方は心の病を抱えている方でしょうから、抽象的な悩みを持たれるのは当たり前かと思います。
    自分は悩んでると思っていてもよくよく考えてみると何に悩んでいるのかわからない、その状況に悩むこともあります。
    このブログでは具体性のない相談を診察室でするなという意味に捉えられますよ?
    診察室で〜の言葉がなければ同意できるお考えです。
    またそういった抽象的な悩み事を聴いて頂きカウンセリングしていただくことで患者さんは気づいていかれるのだと思います。
    自分自身、今現在もメンタルクリニックに通っておりますが先生がこういうことを言っているのをみるとあぁ自分はダメな患者なのだな、もう先生に相談できない…今まで不毛な相談ばかりで申し訳なかったなと深く傷つくものです。
    出過ぎたことを申し上げていると思いますが、Facebook、過去のブログを拝見して気になってしまったので。
    長文で申し訳ありませんでした。

  • admin

    立石さま
    ブログを読んで頂きありがとうございます。御指摘の件ですがおっしゃる通りと感じました。表現を改訂しました。
    ただ、お言葉をお借りるとするならば、「具体性のない相談を診察室でするな」ということを私は言いたかったのではなく、
    「抽象的な悩みを具体化することから問題解決の第一歩が始まる」ということを僕はお伝えしたく、今回、執筆した次第です。