どうしたら「やる気」を出すことができますか。
こうした相談を受けることはよくあります。
「やる気を出すにはどうしたらいいのか」
今日はこのことについて考えてみたいと思います。
ではここで、
「もし、あなたが虫歯になったなら」
こんなケースを想像してみてください。
虫歯…… これは、誰にとっても嫌なものです。
そして、この虫歯はやや変わった経過をたどる病気です。
・治療の緊急性は高くない
・自然治癒はありえない
・ゆっくりと進行していく
・治療は少なからず痛いし、怖い(これは経過ではありませんが)
こうした特長が、他の怪我や病気と異なるのです。
多くの人にとって、歯医者さんに行きたくない一番の理由は、おっかないからだと思います。
もちろん、その他には億劫だったり、またお金がかかるなんて事も関係するのでしょう。
では、一体、何がどうなれば、あなたの中での「歯医者さんへ行くやる気」は沸き起こるのでしょうか。
それは、その人の中で
「痛くて、痛くて、本当にもう我慢ができなくなった時」
ではないでしょうか。
(もちろん、もう少し早く行く人もいるでしょうが……)
「本当に、痛くてどうしようもない」
もし、こんな状態になったなら、それはもう怖いだの、億劫だの、お金がかかるだの言っている場合ではなくなるのです。
つまり、何が言いたいのかと言うと
「人のやる気は、本当に切羽詰れば、いやでも沸き起こる」
ということなのです。
・勉強
・運動
・ダイエット
自分が立てた目標に挫折をすると、人はつい、
「やる気さえあれば」
こんな思いが頭をよぎります。
しかし、実は、えてして人は
「やる気がないから」続かないのではなく、「たいして困っていないから」続かないのでは
と、僕は考えているのです。
プラセボのレシピ : 精神科医 山下悠毅
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