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「進化の鍵」はどこにある?

2013年12月09日 · コメント(0) · モチベーション, 成功哲学

「基本をおろそかにする選手が多くて困っています」

先日、とあるスポーツ指導者からこんな相談を受けた。今日はこのとについて考えてみたい。

ゲシュタルトの崩壊

あなたは、「ゲシュタルトの崩壊」という言葉を聞いたことがあるだろうか。今から「を」という文字を書いていくので、ゆっくりと丁寧に文字を追いかけてみてほしい。

をををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををををを

「なんか途中から変な形に見えてきた……!?」

これは、文字の「ゲシュタルト崩壊」と呼ばれているものである。 ※1

人は同じものを連続して眺めると、構成の「まとまり」が壊れ、全体から細かいパーツへと意識や感覚が分散していくのである。

そして、この「ゲシュタルトの崩壊」は、視覚だけでなく聴覚や触覚にも起きる。大好きな歌を何度も聞いていると、何気なく聞いていた歌詞の中に新らしい発見をする、こんな経験は誰にでもあるだろう。

始めの質問に戻ってみたい。

「基本をおろそかにする選手が多くて困っています」。指導者は、基本を繰り返すことがなにより大切と考えているのである。

一方、選手はというと「基本の中にはもう新たな成果は存在しない」と考えているのだろう。

しかし、実は新たな成果とは「基本動作を反復した先」、つまりは「基本動作のゲシュタルトを崩壊させた結果」の産物なのである。

先ほどあなたが「を」という文字を見つめたように、選手は徹底して基本の動作を繰り返すべきなのである。

すると、いつしか「当たり前のこと」が「当たり前でなく」見えてくるのである。そしてその時こそ、人はより深い気づきと学びを手にできるのである。

(もちろん、これはスポーツに限った話ではない。ありとあらゆる仕事や勉強においても当てはまる)

「基本をおろそかにするな」

このように指導するのも悪くはない。しかし、少し表現を代えて

「ゲシュタルトを崩壊させるんだ」

こう言われたなら、誰もが強い情熱を持って「基本」に取り組み始めるのでは

と、僕は考えているのである。

※1 紙に「あ」という文字を20個、書いてみてください

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