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「ギャンブル依存症」が薬で治るかもしれない

2019年02月08日 · コメント(0) · 依存症

アルコール依存症治療薬であるセリンクロ(ナルメフェン)が、ギャンブル依存症(病的賭博)にも有効であった論文を紹介します。

今春、本邦でも発売となる本剤があれば、薬物療法のみでのギャンブル依存症の治療ができるようになるかもしれません。

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【背景/目的】

病的賭博に対するナルメフェン25、50、100mg/日の、有効性と忍容性を検討した。

【方法】

病的賭博患者207例(男性117例、女性90例)を対象に、16週に渡る多施設共同プラセボ対照二重盲検試験を行った。

主要評価項目はYale‐Brown強迫尺度とし、その下位項目とおよびGambling Symptom Assessment Scale、臨床全般印象度(CGI)‐改善度を副次評価項目とした。

【結果】

ナルメフェン25mg/日大群52例、同50mg/day群52例、同100mg/day群52例、プラセボ群51例で、

Yale‐Brown強迫尺度Pathological Gambling総スコアに有意な群間差を認めた。

回帰係数推定の一対検定では、ナルメフェン25mg/day群と同50mg/day群ではプラセボと比較し有意差を認めた。

Gambilng Symptom Scaleでもナルメフェン群で優れた効果を認め、CGI改善度スコアによる奏効例[2(大きく改善)、または1(きわめて大きく改善)]の割合はナルメフェン25mg/day群でプラセボと比べて有意差を認めた。

有害事象としては、悪心、浮動性のめまい、不眠を認めた。

【結論】

低用量(25mg/日)のナルメフェンは病的賭博に対して有効であり、有害事象も少なかった。

【参照論文】
American Journal of Psychiatry

ulticenter Investigation of the Opioid Antagonist
Nalmefene in the Treatment of Pathological Gambling

Jon E. Grant, J.D., M.D.
Marc N. Potenza, M.D., Ph.D.
Eric Hollander, M.D.
Renee Cunningham-Williams,
Ph.D., M.P.E., L.C.S.W.
Tommi Nurminen, M.Sc.
Gerard Smits, Ph.D.
Antero Kallio, M.D., Ph.D.

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