プラセボのレシピ

プラセボのレシピ header image 2

ギャンブル依存症を救う「魔法の言葉」

2018年12月15日 · コメント(0) · 依存症

「本人への接し方を教えてください」

先日、ギャンブル依存症の患者さんの家族の方から、こんな質問を受ける機会がありました。

ギャンブル依存症では、周囲の方が本人へ、

「二度とやるなよ」
「次やったら、分かっているだろうな」

なんて言葉を日常的にかけてしまうことが少なくありません。

しかし、こうした対応は、本人の回復においてむしろ妨げになるのです。

なぜなら当の本人も「そんなことは百も承知」しているからです。

これは、ダイエットしかり英語の勉強しかり、自分でも「やった方が良い」と分かっている事柄に対し、

「なんで、やらないんだ」

と人から言われると、ますますやる気が失せてしまう構図と同じであり、

そうした声がけは、本人のギャンブルへの渇望を刺激するだけなのです。

そもそもギャンブル依存症が恐ろしい理由は、大量の借金による生活や人間関係の破綻です。

つまり、仮に「病気」が再燃してしまいギャンブルをしたとしても、

「たった一度だけ」なら大事には至らないのです。
(せいぜい数万円の損失です。)

しかし、日ごろから周囲の方が

「まさか、してないだろうな」
「あなたのせいで、うちの家計は」

などと話していると、

本人がうっかりギャンブルをしてしまった際、

「家族にバレたら大変なことになる」
「早く負けを取り戻さないと」

といった思いから、行動はどんどん加速し、

「クビが回らなくなったタイミングで家族に発覚する」

といったケースはパターンなのです。

これは私からのお願いですが、

依存症の患者さんをサポートする方は、患者さんに確認や念押しをするのではなく、

「この病気は再発が多いらしいので、もしやってしまったら怒らないので必ず教えてね」
「その時は私も主治医の所に付き合うからね」

と伝え、あとは見守るだけの役割りに徹して頂きたいのです。

プラセボのレシピ:第355話

タグ :

コメント(0)

コメントを受け付けておりません。