プラセボのレシピ

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「やめられなくなった人」を叩く意味はどこにある ?

2018年09月20日 · コメント(0) · 未分類

なぜ、世界中で「覚せい剤」は違法薬物に指定されているのかをご存知でしょうか。

「幻覚や妄想に支配され、社会的に問題となる事件を起こすから」と考えている方は少なくありません。

しかし、そうしたケースは極めて稀であり、覚せい剤の使用によって引き起こされる精神の変調は、

・「誰かにつけられている」「過去の行いに対して天罰が下る」といった妄想から不安に襲われ、自ら警察へ助けを求める、
・ 強い猜疑心にさらされ、周囲の人に暴言を吐いたり感情のコントロールが困難になる

といった程度である場合がほとんどです。

事実、有名人が逮捕された際にも「まさかあの人が」といったケースが多いですし、せいぜい「やっぱり、少し変だったよね」と周囲の人が漏らす程度であることは誰もが知るところです。

では、なぜ覚せい剤が国際的に禁じられているのかというと、

一つ目は、

継続的に使用することで大多数の人が依存症となり、

・薬物が目の前にあったなら、それを拒むことができない
・薬物が手に入るルートを知りえたなら、行動せずにはいられない

といった症状が一生涯続いてしまうリスクがあるからです。

二つ目は、

依存症の症状として食欲や性欲に加えて就労への意欲なども激減した結果、国家の破綻へと繋がる恐れがあるからです。

ちなみにお隣の国の中国ではアヘン戦争の教訓から「密輸に関与した人物は、国籍を問わず即死刑」といったかなりシビアな政策をひいています。

つまり、病気の症状として「覚せい剤の再使用が止まらない」依存症の患者さんに対して、

・ダメな人だ
・反省がみられない
・もう見捨てる

といった批判は論理的に矛盾しており、(繰り返しになりますが、再使用を拒めない体質になってしまうため、世界中で覚せい剤の使用を禁止しているのです)

そうした方に必要なのは、刑罰(制裁)ではなく医療(治療)なのです。では、その医療とは具体的にはどういったものなのか。

明日もこの続きを書いていきます。

プラセボのレシピ:第344話

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