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プラセボ式「速読術」?

2015年06月09日 · コメント(0) · 成功哲学

「速読って、どう思いますか?」

先日、こうした質問を受ける機会がありました。

僕自身、速読の書籍を数冊、読んだことがある事実を踏まえて、今日はこの「速読」について考えてみたいと思います。

まず初めに、この質問は目的が明確ではありません。

つまり、質問者は何のために速読をするのか、ということです。

おそらく、読む速度を上げることでより多くの本を読み、より多くの知識を手に入れる。そして、その結果

・頭がよくなる

・悩みが解決する

・ビジネスのヒントが得られる

……

このようなことを期待しているのだと思います。

しかし、こと試験勉強ならいざしらず、「頭がよくなる」「悩みが解決する」、こうした願いを叶えるために必要なことは、単なる知識を増やすことなのではなく、新たな視点や発想を手に入れることだと思うのです。

つまり、読書で大切なことは「何を読むか」「何冊読んだか」ではなく、「読んだ結果、何に気がつけたか」「自分の行動がどう変わったか」ということなのです。

童話の「桃太郎」で考えてみてください。

もしこれを速読で読んだならば、

「桃から生まれた桃太郎が、犬と猿とキジを連れて鬼が島へ行き、悪い鬼を成敗した」

この程度の、浅い知識しか入らないのです。

一言で言うならば、「正義は勝つ」といったところでしょうか。

しかし、これを速さではなく、気づきに意識を向けて読んだなら、

・やはり部下を手なずけるには、食事(キビ団子)をおごることが大切だ。

・うちの会社には、キジのように空から全体を見渡す司令官が不足している。

・鬼の子供からしてみれば、桃太郎こそが財宝を奪っていった悪者なのかもしれない

・相手を「鬼」と呼ぶことで、桃太郎は自分のとった行動を大義としたのかもしれない

・初めは一人でも、動き出せば仲間は自然と集まるものだ

……

それこそ、無数の気付きを得ることができるのです。

僕は、数冊の本を読んでも残念ながら速読法を身に付けることはできませんでした。

ただ、今となってはたとえ速読法が身についたとしても、

「速読法の先生にでもならない限り、その能力は何の役にも立たなかったのでは」

と考えているのです。

プラセボのレシピ :276話

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